【本】特別報道写真集「2011(平成23)年9月 熊野地域を襲った台風12号災害記録」

「未曽有の災禍、教訓を後世へ」

■写真集発刊にあたり

9月初めの台風12号は、奈良、和歌山、三重の3県境を中心とする紀伊半島南部に記録的豪雨をもたらし、河川の氾濫による浸水、土砂災害などで多くの尊い生命・財産を奪い去りました。被災された皆様方に心からお悔みとともにお見舞いを申し上げます。また、被害をうけて弊社が募りました義援金に対し、温かいご支援をたまわり、厚く御礼申し上げます。 

さて、この災害は「紀伊半島豪雨」と名付けられ、すさまじさは数字に如実に表れています。消防庁の11月2日現在のまとめによると、降り始めからの雨量は奈良県上北山村で1814.5ミリ、三重県宮川で1630.0ミリ、和歌山県西川(古座川町)で1186.0ミリ、色川(那智勝浦町)で1152.5ミリに達し、新宮市では、9月4日午前3時57分までのわずか1時間で132.5ミリの猛烈な雨を観測しました。

この結果、熊野川など熊野地域の各河川が氾濫、那智川では大規模な土石流が発生し、集落ごと流される地区が出るなど、全国で犠牲者(死者78名、行方不明者16名)を出しました。うち、死者は和歌山52名、奈良14名、三重2名と、紀伊半島南部に集中。住家被害の状況では、和歌山県内で全壊235軒、半壊1739軒、一部破損89軒。床上浸水2666軒、床下浸水は3118軒に及んでおります。

発生後の救出・救援活動にも道路、鉄道などインフラ機能がまひして難航。電気、水道などライフラインも断たれ、住民生活を不安に陥れました。弊社の発行、配送・配達業務にも支障をきたしたのは例外でなく、停電は免れましたが、電話の不通、水道のない中で不自由さを実体験するに至り、備えの大切さを再認識いたしました。

いつ何時襲ってくるかわからない自然災害。それに備え、さらに悲しい出来事の記憶を風化させない決意のもと、「後世への教訓」とするため、このたび「特別報道写真集」を発刊する運びとなりました。

地球温暖化の影響により、自然災害の巨大化が指摘され、風水害に備えるのは重要であります。ましてや、南海・東南海地震の発生確率が年々高まる中、生命と財産を守るためには、もはや行政のみにまかせてもおけません。「自らの命は自ら守る」その姿勢で日々を送るのが肝要かと思われます。写真集が、少しでもその一助となれば幸いであります。

被害に遭われた方や建物、車のナンバー等が写っている場合がありますが、被害状況を記録する上で貴重な資料になると考え、そのまま掲載させて頂いておりますことをご了承お願いいたします。

発刊に際し、共同通信社はじめ協力各社、写真提供者の皆様に御礼申し上げます。

2011年12月 株式会社 熊野新聞社

■発行日 2011年12月10日
■発行/編集/デザイン 株式会社熊野新聞社
■写真協力 共同通信社、和歌山県新宮市役所、栂嶺レイ(敬称略)
■A4サイズ 80ページ

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